Tuesday, January 22, 2019

成績評定に当たって

シラバスでは、この科目の成績評価基準は次のような配分で行うことになっています。
定期試験: 30%
小テスト: 35%
平常点: 35%
「小テスト」はMoodleのテストで、「平常点」はアプリの記録などを主な材料に評定することになります。

番付」にある客観的な数字を少し見てもらえれば、上位5, 6人の数値と下位30名ほどの学生の数値との間の差は非常に大きいことが一目瞭然でしょう。その下位30名ほどの学生の多くは小テストの点数が芳しくないのみならず、下にいけばいくほど、アプリなどでも努力した形跡が少ないです。

以上のような状況ですので、今学期は「D」評定が多くなることを懸念しています。そこで、実際に成績評定を行う前に、こちらの心情と考え方をここで説明したいと思います。

まず、率直に認めなければならないのは、この授業は未完成で、成績評定の際にもそのことをある程度考慮しなければならないと思います。具体的には、アプリは以前と比べればよくなってきたと思いますが、今学期の途中に不具合もありましたし、9月の段階で皆さんに提供できたアプリの機能はまだ不十分でした。その後、不具合を直し、来学期の授業に向けて機能を追加していますが、今学期の授業には間に合いませんでした。また、教材となる動画の数が少なかったことも問題だったと思います。Moodleでの小テストの材料としては十分だったかもしれませんが、本来は多くの動画を作り、通常の講義で説明する内容をほぼ全て、動画で説明できる「反転授業」にしたいと思っています。動画の数が少なかったために、動画を通して一部のことしか説明できていなく、結果的に講義や動画で十分に説明できていないことが多かったと思います。来学期はこの点を改善したいと思っています。

授業そのものが不十分な点があったので、厳しく成績評定を行うことができないという思いもあります。しかし、その一方で、多くの受講生の努力不足が気になります。特に、アプリの利用に関する客観的なデータを見ると、たまにしか使わない、あるいはほとんど使わない受講生が少なくありませんでした。また、小テストやQuizの結果を見てもあまり勉強していると思えないケースが多々ありました。更に、Moodleの小テストや紙で行なったQuizを終了することを待って、授業の残りの時間に積極的に質問する学生が少なかったことも残念に思っています。

結論として、教材が少なかったことなど、こちら側の問題をある程度考慮しなければならないとは思いますが、それにしても、このままでは不合格となる学生は春学期より多くなるだろうと思います。

成績が心配なら、この段階で受講生の皆さんにできることは二つあると思います。一つは期末試験に向けて猛勉強することです。期末試験はMoodleで行い、皆さんの守備範囲は今学期勉強してきた二つの動画(「Why I Make Videos in Portrait Orientation」と「How to Use the 'Word to Definition' Part of My App」)の全文となります。問題形式はこれまでと基本的に同じですが、空所の場所が変わる場合があります。100問を60分間で解く試験となります。備え付けのヘッドホンを使うことができますが、音声トラブルなどを避けるために、気に入ったイヤホンやヘッドホンがあれば、ぜひ持参してください。もう一つは、「感想や質問などの送信」というページで、勉強できなかった事情や努力したことなどを詳しく説明することです。この二つのことを特に考慮して成績評定をしたいと思います。

頑張ってください。