Friday, June 1, 2018

アプリ用単語データを作成する課題

これまで、アプリ用のデータとして、私が作成したものをコピーして、自分のアプリ用のスプレッドシートに貼り付けることを勧めきました。しかし、本来、一人一人の学習者が自らの学習状況に合わせて、アプリ用のデータを作成して、スプレッドシートに入れることが望ましいです。

繰り返し強調してきたように、文やフレーズの中での単語の使い方を習得することは大切です。従って、この課題では「単語」を出発点とせず、「読む文」を出発点とします。まず、下記のサイトの中で読みたい記事を見つけてください。(このページが消えないように、それぞれのリンクを右クリックをして、新しいタブで開くことをお勧めします。)


選んだ文の中に、知らない単語、あるいは自分が慣れていない形や意味で使われている単語があれば、その単語をつかて、課題をすることができます。次の辞書を参考にして、文の中での単語の意味を調べることをお勧めします。


ルミナス英和・和英辞典はごく一般的な英和辞典です。英辞郎の特徴の一つは慣用句やidiomを調べるのが楽なことです。例えば、ルミナス英和・和英辞典はでgrow upではなく、過去形のgrew upで検索しますと、「マッチする語はありませんでした」となりますが、 英辞郎では、grew up でもヒットその項目は複数あります。Longman Dictionary of Contemporary English は英語学習者のための英英辞典です。やや難しく感じることもあるかと思いますが、通常の英和辞典と違って、定義は単語の意味や使い方に関する説明になっているので、英英辞典を使った方が理解しやすい場合もあります。

いずれの辞書を使うにしても、辞書に複数の訳語や定義がある場合には、文の中での使い方に合うものを見つけたら、下のフォームで、「Word」、「Definition and example」、「Additional information」、そして「URL」を入力して投稿します。
Kankaku用単語データ提出用フォーム
投稿する前に、次の注意事項をよく読んでください。
  1. Word
    今まで全く知らなかった単語、あるいは自分が慣れていない形や意味で使われている単語を選んでください。
  2. Definition and example
    1. Definition
      1. 訳語または英英辞典からの定義(もちろん、両方も良い)
        英英辞典で調べてみたい場合には「Longman Dictionary of Contemporary English」をお勧めします。
      2. 例文の中での単語の使い方に合う訳語や定義のみ
        多くの英単語には複数の異なる使い方がある。例えば、「normally」という言葉は「I normally go to bed at 11:00」(普段は11時に寝る)のように「普段は」という使い方の他に「The app is functioning normally」(アプリは正常に機能している)のように、「正常に」との使い方もある。「I normally go to be at 11:00」という例文を使う場合には、訳語として「普段は」は良いが、「正常に」と書けば、文脈に合わない(「正常に寝る」という意味ではない)ので、間違いになります。「普段は、正常に」と両方書いても、間違いと見なします。
    2. Example
      1. 省略せずに、文全体を引用すること
        ここでいう「文」とは、英語でいうsentenceを指します。つまり、大文字で始まり、ピリオドで終わる単位のことです。文の中のフレーズだけでなく、文脈が十分わかるように、sentence全体を引用してください。文全体を引用して欲しいのは、省略しすぎると、文脈がわからなくなり、使い方を学ぶ教材としての価値が損なわれるからです。
      2. 文の中の単語を「***」などのような印で隠すこと
        Kankakuのアプリの中で利用できる形のデータを用意する課題ですので、「D to W」の勉強する際には、答えが見えてしまうとダメです。同じ単語が複数回現れるような場合には、毎回「***」で隠す必要があります。
      3. ウェブで確認できるもの
        自分で単語を使う文を作るのではなく、質の良い英文の中での単語の使い方を学ぶことが目的です。ネットで確認できない教科書などのような印刷物は不可とします。もちろん、印刷物を素材にしても本来は良いはずですが、今回の課題ではネットで確認できる文に限定します。
      4. 辞書にある例文は不可
        上で「この課題では『単語』を出発点とせず、『読む文』を出発点とします」と書いています。「読む文」の中で出会った言葉に関する「単語カード」を作る課題ですので、当然、エッセイ等にあった文を「Definition and example」の所に入力することになります。
      5. 例文をAdditional informationに入れてはいけない
        「D to W」(定義から言葉へ)の勉強をする際に、空所のある文を見て、その文脈に合う単語を思い出すことが大切です。例文が「Definition and example」になければ、この大切な勉強ができなくなりますので、例文は必ず「Definition and example」の所に入れてください。
  3. Additional information
    発音、語源に関する説明など、「Definition and example」に入れてしまうと、正解へのヒントになるような情報があります。勉強には有益な情報だが、答えへのヒントになってしまうようなこうした情報をAdditional informationに入れてください。逆に、そういう情報がない場合には、Addition information を空白にしても結構です。
  4. URL
    例文が載っているページに直接飛ぶURLでなければなりません。例えば、http://www.esl-lounge.com/level1a/lev1amynameben.php のように個別のページに飛ぶURLは良いが、サイトの入り口のページのURL (例えば、http://www.esl-lounge.com/ )だけなら、それだけでは引用文はどこにあるかがわかりませんので、不可とします。
なお、投稿した課題やその採点結果は「ICS 番付」の中の「単語データの採点結果」のシートで確認できます。私が投稿して例や他の受講生が投稿したものをここで確認できます。

採点結果が「0点」となって場合には、認められなかった理由を確認し訂正した上で、改めて同じフォームで提出してください。認められなかった理由は「訳語が文での使い方に合わない」などと、どこに誤りがあるかを私からの「コメント」で指摘しますが、具体的な訂正方法については、各自で再考してほしいと思います。どうしてもわからない場合には授業の最後の時間に尋ねてもらえれば、個別に指導します。

期末試験までに、10点以上を獲得することをノルマとします。自分の現時点での累計点数を「ICS 番付」の中の「単語データ累計点数」のシートで確認できます。

頑張ってください!